面接を受ける上で万全の準備を行ってきたものの、当日遅刻をしかけるというケースも少なくはありません。
せっかく練習してきても、遅刻1つで全て水の泡になってしまっては本末転倒です。
ただ、ここで勘違いしないでほしいのは、「遅刻しそうだから・・」と諦めてしまうことです。
遅刻するのは良くないですが、そこからどうするかで、意外な結末にたどり着ける可能性もあります。
そこで本記事では、就活の面接で遅刻しそうになったときの対処法をまとめました。
諦めるべき?面接での遅刻は不採用決定?
個人的に面接での遅刻=不採用だと思っています。その後、アクションを起こして何か意味があるのでしょうか?
確かに大事な面接日に遅刻をするのは、本来あってはいけないことです。
実際、遅刻だけで不採用にする会社も少なくはありません。
しかし、電車の大幅な遅刻や家庭の事情など、急なアクシデントが起きることも考えられます。
そうした事情であれば、やむを得ないので、企業側も融通を利かせてくれることがあります。
それなら安心ですね!
とはいえ、やはり遅刻に変わりはないので、普通に対応するだけというのはNGです。
正しい対処法を理解し、企業側と上手にやり取りする必要があります。
遅刻しそうになったときは電話しよう!注意点も解説
遅刻しそうと感じた際には、まずは電話で連絡しましょう。
メールで伝えるのはダメなのですか?
メールだと速やかに気付いてもらえないことがあるので、下手すると連絡なしの遅刻とみなされてしまいます。
何よりメールは口頭で伝えるわけではないため、誠意が伝わりにくいです。
細かい性格の人だと「遅刻するというのに、電話で伝えることもできないのか?」と悪いイメージを与えかねません。
そのため、遅刻しそうになったときの連絡は、必ず電話で行いましょう。
また、本段落では電話するときの注意点を3つ紹介します。
早めに連絡する
遅刻しそうになったら、なるべく早めに連絡しましょう。
面接の時間ギリギリだと、向こうも準備でバタバタしていて対応できないことがあります。
また、企業の中には時間に対して厳しくチェックしています。
ギリギリの連絡になると、「時間に余裕を持って行動できていない」とマイナスな印象を与えます。
連絡できる状況にあるときは、1分1秒でも早く連絡しましょう。
間に合いそうだと思っても連絡する
時間ギリギリに間に合いそうなら、連絡しなくても大丈夫かな?
時間ギリギリで間に合いそうでも連絡はしましょう。
先ほども解説しました通り、企業の中には時間に対して厳しくチェックしている会社もあります。
そのため、面接に間に合うとしても、時間ギリギリで行くのは「余裕を持って行動できない人」と悪い印象を与えてしまいます。
また、ギリギリというのはあくまでも個人の主観に過ぎません。
道中、信号が赤になったり車が混んで渋滞が発生したりすると、予定時刻をオーバーする可能性があります。
そうした面も踏まえて、連絡しておけば安心です。
電波が悪い場所
駅や電車の中など、電波の悪い場所で連絡するのはマナー的によくありません。
本来早めに電話するべきですが、電波が悪い場所にいる場合は、落ち着く場所に着くまで電話は止めておきましょう。
その場所から長時間動けないようでしたら、ひとまず謝罪メールを送ります。
そして、落ち着ける状況になりましたら、電話で謝罪の連絡をしましょう。
面接で遅刻しそうになったときはどう電話する?※例文あり
予想していないハプニングが起きると、つい焦ってしまいがちです。
例えば、電話をする際に、相手の話を聞かず一方的に話してしまうという感じですね。
一方通行な会話は、余計に悪い印象を与えます。
電話をする際は、焦らず冷静に話すことが大事です。
しかし、電話をするとき、どう伝えればいいのでしょうか??
以下、例文と流れをまとめましたので参考にしてみてください。
※名前や時間、遅刻する理由は、例文を作成する上での仮設定とさせていただきます。
①あなた:「本日14時より採用面接でお伺いさせていただく予定の〇〇大学△△学科の佐藤太郎と申します。」
②電話担当者:「代わりますので少々お待ちください」
③採用担当者:「お電話代わりました。採用担当の加藤です」
④その後、もう一度あなたが名乗ります。
⑤あなた:「本日は電車の遅延が発生してしまい、面接に遅刻してしまいそうなので、ご連絡を差し上げました。この度は貴重な時間を作っていただいたにも関わらず、大変申し訳ございません」
⑥あなた「遅刻してしまった場合、面接を行っていただくことは可能でしょうか?」
⑦採用担当者:「何時頃に到着できそうですか?」
⑧あなた:「15時30分には到着できる予定です」←時間は少し余裕を持って伝えておくといいでしょう。
⑨採用担当者:「大丈夫です。では、お待ちしていますので気を付けてお越しください」
⑩あなた:「ありがとうございます。では、すみませんが失礼させていただきます」
こんな感じで、詳細をしっかりと伝えるようにしましょう。
大幅に遅れる場合は?
短時間の遅刻なら、その日に面接を受けさせていただける可能性が高いですが、あまりにも大幅な遅刻が発生するとそうもいきません。
数時間以上遅刻する場合は、どう伝えればいいのでしょうか?
電車の遅延を例にまとめてみました。
①あなた:「人身事故の影響で電車がストップしてしまい、復旧の目処が立っていません。恐らく数時間以上遅れる可能性があります。 この度は貴重な時間を作っていただいたにも関わらず、大変申し訳ございません 」
②あなた:「恐縮ではございますが、本日の面接を受けさせていただくことは可能でしょうか?」
③採用担当者が「大丈夫です」といえば、そのまま面接官の指示に従って面接会場に足を運ぶようにしましょう。※逆に「本日は難しい」と回答された際は④に続きます。
④あなた:「お手数ですが、面接を後日受けさせていただくことは可能でしょうか?」
⑤採用担当者:「分かりました。でしたら、面接候補日について別途メールを送ります。」 ※変更可能な場合
⑥あなた:「承知しました。お忙しいところ、ご対応いただきありがとうございます。」
面接を行うときは謝罪とお礼を伝える
面接を行うときも謝罪ならびにお礼の言葉を伝えましょう。
流れをまとめてみました。
①あなた:受付にいる方に「〇〇大学の佐藤です。本日は遅くなってしまい申し訳ございません。」
②受付の方:「佐藤さんですね。面接会場はあちらです」
~面接開始~
③面接官:「自己紹介をお願いします」
④あなた:「〇〇大学△△学科の佐藤太郎と申します。本日は大事な面接に遅れてしまい申し訳ございません。面接の機会を設けていただきありがとうございます。よろしくお願いいたします」
このように、謝罪の前置きをしておくだけでも面接官からの印象は変わりますよ。
面接後だからと安心は禁物!謝罪のメールを送っておこう
面接も無事に終了して一息付きたいところですが、安心するのは早いです。
面接終了後にも簡単な謝罪とお礼のメールを送っておくと、面接官からの印象は変わります。
以下、例文です。
「件名:10月1日に実施させていただいた採用面接の件
××株式会社
採用担当 加藤様
お世話になっております。〇〇大学△△学科の佐藤太郎と申します。
本日は面接に遅れてしまい、申し訳ございませんでした。改めてお詫びを申し上げます。
ならびにその中でも、御社のご厚意により面接の機会を設けていただき誠にありがとうございます。
短文ではありますが、遅刻の謝罪とご対応のお礼を申し上げたく、ご連絡させていただきました。
よろしくお願いいたします。」
まとめ
面接の遅刻に対しては厳しく見る企業も多く、電話をしても門前払いされることがあるでしょう。
しかし、電話をしてみない事には分かりません。
誠意を持って謝罪の電話をすることで、もしかしたらの可能性も考えられます。
面接のために練習を頑張ってきたわけですから、勇気を持って連絡しましょう。
また、電話をするときは思わず焦ってしまう傾向にあります。
いざ電話をするときに混乱しないためにも、電話の前には一度本記事を読み直していただければ幸いです。