会社に入って1年・・。色々あって転職を考えているのですが、上司から「第二新卒の転職はやめとけ」と言われます。転職しない方がいいのでしょうか?
第二新卒の転職は、よくない噂も立っており躊躇してしまう人も少なくはないでしょう。
では、どうして「第二新卒の転職はやめとけ」と言われてしまうのか?
本記事では、その理由と「本当に第二新卒の転職はいけないのか?」というテーマで触れていきます。
あなたの考えは甘い?第二新卒の転職は「やめとけ」と言われる理由
早速ですが、第二新卒の転職はやめとけと言われる理由に迫ってまいります。
理由は意外にも色々なパターンが存在するため、1つずつ解説いたします。
経験やスキルが足りない
仕事のスキルというのは、半年や1年で付くものではなく、最低でも数年以上の年月をかけて身に付くものです。
短い期間だと中々身に付かないため、PRできる武器がない状態で転職に臨まなければなりません。
履歴書や面接でのPRが難しくなって転職活動が不利になることから、第二新卒での転職を危惧する声はあるようです。
またすぐに辞めると思われる
会社の在職期間は、職務経歴書や履歴書に記載する必要があります。
短い期間で辞めると、転職活動の際に企業側から「この人は、またすぐに辞めるのでは?」と疑いの目を向けられます。
再び早期の退職を危惧することから、第二新卒の転職はやめたほうがいいと止める人もいるようです。
すぐには成功しないから
先ほども解説しましたが、仕事のスキルは半年や1年で身に付くものではありません。
長く続けてようやく身に付くものなので、言い方を変えれば最初は上手くいかなくても当然の事なのです。
上司達も同じ経験をしてきたことから、激励の意味を踏まえて止めているのかもしれません。
本当の意味で部下の事を想ってくれていると言えるでしょう。
最低でも3年は働くという考えが強いから
「仕事は最低でも3年は続けろ」という言葉は、割と有名ですよね。
この言葉が流行った理由や信ぴょう性はハッキリとしていませんが、有名になった影響から「仕事は最低でも3年続ける=当然の考え」と認識している人も少なくはありません。
そして、その考えを部下に押し付けるついでに、第二新卒の転職もNGと考えている傾向にあります。
自分達が困るから
あなたが辞めることで、職場が回らなくなって困るという理由から、退職を止めるケースもあります。
この手のケースによくありがちなのが、「他の社員が困るよ?」などと情に訴えかける言い方や「辞めたら損害賠償を請求するぞ?」などと脅迫するような言い方が多いです。
胡散臭い言い方をしてきた際は、あまり真に受けない方がいいでしょう。
第二新卒の転職は”やめとけ”と言われるけど問題ない件
このように、色々な考えから「第二新卒の転職はやめとけ」の声が挙がっていることが分かりました。
しかし、だからといって第二新卒で転職することが絶対にいけないわけではありません。
なぜなら、年齢が若い人ほど企業からは採用されやすいからです。
若い人は伸びしろがあり将来の戦力になり得るので、企業も人材育成にお金をかけます。
一方、年齢が高い人は歳を重ねている分、定年退職までの期間が短くなります。
在職期間が短い人を、わざわざお金かけて育てようとは思わないですからね・・。
そうした影響から、年齢の高い人は採用されづらくなります。
そのため、辞めるならスパッと辞めて若い内から転職活動に臨んだほうが、次の職場は見つかりやすいでしょう。
すぐに退職すると、中には「またすぐに辞めるのでは?」と考える企業もいますが、全部が同じ考えとは限らないのでご安心ください。
第二新卒の転職が向いている人
第二新卒の転職はデメリットが見受けられる一方、若さを武器にできるメリットがあることも分かりました。
具体的にどういった人が向いているのでしょうか??
本段落では第二新卒の転職が向いている人をまとめました。
職場がブラック企業
部下に平然と暴言を吐いたり、長時間労働を強いたりするなど、明らかにブラック企業と見受けられる会社は早急に辞めたほうがいいでしょう。
心身がボロボロになってからでは手遅れです。
他にやりたいことを見つけた。異業種に転職する
製造業からIT業界に転職するなど、異業種に転職する場合も早めに行ったほうがいいでしょう。
いくら経験が長くても、異業種に転職するとまたゼロからのスタートです。
つまり、また新たにスキルを身に付けなければなりません。
先ほども解説した通り、企業は若い人ほど多く採用する傾向にあります。
そのため、異業種に転職する場合は、早い内から転職活動を行いましょう。
勤務先の将来が心配
「会社全体の赤字がずっと続く」、「昇給や昇進が見込めない」など、勤務先に将来性がないと判断した場合も、早めに辞めたほうがいいでしょう。
将来性がない会社に居続けても、あなた自身のためになりません。
不安を煽るわけではありませんが、例えばある日急に会社が倒産になっても、企業は責任を取ってくれません。
倒産と同時に、あなたも失業の末路を辿る可能性があります。
それなら将来性のある会社に転職したほうが、早い内から辞めてでも損はありません。
今はやめとけ!第二新卒の転職に向かない人
本段落で解説する項目に該当する人は、慌てて転職活動する必要はありません。
逆に転職しても、同じ失敗が待ち受けている可能性が高いです。
何となく辞めたいと思っている
「仕事に飽きた」、「同じ場所にいるのがイヤだ」など、何となく辞めたいと考える人もいるのではないでしょうか?
人生長いので1つの場所に縛られたくない気持ちは分かりますが、何となくで辞めるのは危険な考えです。
何となくで辞めると、後悔する可能性が出てきます。
例えば、転職したものの「その職場がブラック企業だった」や「前の職場より待遇に恵まれていない」などのケースに見舞われることもあります。
そうしたとき、「やっぱり辞めなければ良かった」となってしまうのです。
しかし、辞めてからでは手遅れなので、後の事をよく考えて踏み留まるようにしましょう。
少し大変だと感じたらすぐに辞めたくなる
「上司に怒られた」、「毎日疲れる」など、人間は大変なことに見舞われると逃げ出したくなるものです。
しかし、どんな仕事でも必ず何かしら大変なことはあります。
少し大変なのを理由に辞めると、転職先でも同じ考えに至って何度も転職を繰り返してしまいます。
嫌な事ばかり考える人は、些細なことで構いませんので良い事も振り返ってみてください。
例えば、「お客様にお礼を言われた」、「この日はスムーズに仕事ができた」など、良い事を思い出すと前向きな気持ちになって仕事に取り組めます。
ただ、先ほども挙げた「上司に度々暴言を吐かれる」、「長時間労働を強いられる」など、ブラック企業に該当する場合は、早めに転職したほうがいいでしょう。
転職先に期待しすぎている
今の職場が合わなくて転職するのは問題ありませんが、転職先に期待しすぎるのもよくありません。
なぜなら、どんな会社でも100というのはないからです。
満足できる点もあれば、不満な点も多少なりと出てくるでしょう。
期待値が大きすぎると、少し嫌な事があるとまた辞めたいと考えてしまい、転職を繰り返す形となります。
新米の社会人にありがちな考え方なので、転職先に期待しすぎるのは止めましょう。
待遇への拘りが強い
今の職場を辞めたいと思う反面、給与や有給、福利厚生などの待遇が恵まれていることから、転職を躊躇してしまう人もいるでしょう。
待遇は会社を選ぶ上で重視したいポイントの1つです。
しかし、待遇への拘りが強い人は、安易に転職は考えないほうがいいでしょう。
なぜなら、今の会社の待遇に満足していると、転職後の会社で待遇が不満だった際にまた辞めたいと思ってしまうからです。
これは第二新卒に限った話ではありません。
パワハラや長時間労働などの嫌な事や新しくやりたい事を見つけたなどの理由がない限り、退職は踏みとどまったほうがいいでしょう。
第二新卒の転職で成功させるためのポイント
色々考えた上で第二新卒の転職を決意された人もいることでしょう。
転職する以上、何とか成功させたいものです。何か良い方法はございませんか?
本段落では、第二新卒の転職を成功させるためのポイントを3つまとめました。
何が最優先事項か?転職に求める条件を決めておく
転職する上で大事なのは、自分が求める条件をハッキリさせておくことです。
「とりあえず、転職できればいいや」みたいな考えだと、入社後に後悔しかねません。
現在働いている会社で抱いている不満を明確にし、その問題が解消される職場に転職するようにしましょう。
自分が求める条件を決めておくことで、転職の失敗確率を抑えられ、新しい職場で長く働けます。
会社を辞める前に転職活動を行う
転職活動はなるべく在職期間中に行っておきましょう。
転職活動は運が良ければ早く終わりますが、運が悪いと数ヶ月規模で続きます。
収入が途絶えるのを防止するためにも、在職期間中に転職活動されることを推奨します。
短期間でも何かしら実績を作っておく
短期間でも何かしら実績があると、転職活動で有利になります。
しかし、短期間で実績なんてありませんよ・・。
実際のところ短期間で大きな実績を作るのは難しいかもしれません。
でしたら、実績があるように見せてしまえばいいのです。
どういうことでしょうか?
そこでおすすめの方法がキャリアの棚卸しを行うことです。
キャリアの棚卸しとは、これまで自分が行ってきた仕事を書き出して整理することです。
仕事の内容を細々と書き出すことで、たとえ大きな実績がなくても「自分はこういう仕事をしてきました」という流れでアピールできます。
事細かに伝えることで、企業側からあなたの働きぶりをイメージしてもらいやすくなり、好印象を抱いてもらえます。
これといった実績がない場合は、キャリアの棚卸しを行ってみてください。
まとめ
「第二新卒の転職はやめとけ」と言われることが多いですが、必ずしもその言葉を真に受ける必要はありません。
ただ、中には転職を控えたほうが良いケースもあります。
「自分は今の会社を続けるべきか、辞めるべきか」とお悩みの人は、本記事の内容がお役に立てば幸いです。
第二新卒だからこそ、若いからこそのチャンスを活かしていきましょう。